東京ならではのグルメを食べたいなら「江戸の食の四天王」がお勧め
日本食の定番となっている「うなぎ」・「寿司」・「天ぷら」・「そば」は、江戸時代に完成された料理ということから、「江戸の食の四天王」と称される。
江戸(江戸時代の東京)で完成した料理が各地へと広がり、独自の進化を遂げたものもあるが、東京では江戸時代の特徴を守り続けている店舗もある。
東京でグルメを満喫するなら、これから紹介する4つの料理にまずチャレンジしてほしい。
1. うなぎ(蒲焼)
世界中で食べられている「うなぎ」だが、「蒲焼」という調理法は日本ならでは。
「うなぎ」を素早く美しく捌き、醤油をベースに砂糖やみりんを混ぜた甘辛のタレを塗って、炭火で焼き上げた「蒲焼」は絶品。
蒲焼をご飯の上に乗せた「うな丼」は、江戸時代の日本橋が発祥。
発祥の地で蒲焼を食べてみてはいかがだろうか。
2. 寿司
今では世界的な人気を誇る「寿司」だが、酢飯に捌いた魚を乗せて食べる「握り寿司」のスタイルが誕生したのは江戸時代の東京。
屋台でおにぎりぐらいのサイズの握り寿司が提供されており、ファストフードのような感覚で食べられていた料理だった。
江戸時代の特徴を残す「江戸前寿司」は現代の東京でも食べられるため、ぜひ挑戦してほしい。
「江戸前寿司」は赤酢が使われるため、シャリがほんのり赤く、ネタには旨味を引き出すための味付けがされているのが特徴だ。
3. そば
ソバの実を原料とする蕎麦粉を加工した麺に、蕎麦つゆと薬味を付けて食べる「そば」も、握り寿司と同じく江戸時代にファストフードとして人気を博した。
江戸時代に生まれたそば屋「藪(やぶ)」「更科(さらしな)」「砂場(すなば)は御三家と呼ばれ、今もその流れを汲む「そば屋」が存在する。
その御三家で東京生まれ・東京育ちのそば屋が「藪」だ。
「藪」の流れを汲むそば屋は、そば自体もつゆも味が濃いことが特徴。
東京で「藪」と名がつくそば屋を見つけたら、暖簾をくぐってみよう。
4. 天ぷら
魚や野菜などの食材に小麦粉の衣をつけて揚げた「天ぷら」。
これまで紹介した「寿司」「そば」と同じく、江戸時代にはファストフードのような感覚で食べられていた。
「天ぷら」が流行していくに従って、高級な食材を揚げたり、小麦粉と卵を合わせた衣をつけるようになったりと、進化を遂げていった。
江戸で広まった「江戸天ぷら」は、薄い衣で素材の味も風味も感じられるようにしてあり、天つゆをつけて食べるスタイルだ。
現代でも「江戸天ぷら」のスタイルで提供しているお店も多い。
「天ぷら」専門店で、本格的な「天ぷら」を味わってみよう。